コンパニオンプランツ

ある種の植物同士を組み合わせて栽培すると、①生育を助け合う。②病害虫や雑草の被害をなくしたり減らしたりする。③収穫量が増える。④風味が良くなる。などの効果が認められている。また、農薬や肥料が必要なくなるという主張もある。共生植物、共栄植物と訳されている。

この栽培方法は伝承農法として知られているが、科学的に解明されている例が少なく、経験則で正しいとされてきたものが多い。(それ故コンパニオンプランツに関する情報を募っている人、組織も多い。)

トウモロコシの茎にインゲンを這わせ、足元にカボチャを作る方法は、ネイティブ・アメリカンの人たちが「三姉妹」と呼び、それぞれの収穫が上がると云われている。また、中国でも夕顔(ウリ科なので連作障害がやすい。)の根元にネギを混植すれば、連作障害が防げると云う事が2000年前の農学書に書かれているとの事。

この様にコンパニオンプランツにはメリットが多いが、土壌条件、気候条件、品種の違い等により必ずしもうまくいくとは限らない。

科学的に解明されているコンパニオンプランツの例 

○ 土壌の成分や微生物を豊かにして、障害を防ぐ

例:キュウリと長ネギ

シュードモナス・グラジオリーと云う土壌に含まれる善玉菌が長ネギの根の表面についていて、根から出る老廃物を分解して繁殖している。この菌は、他の病原菌の増殖を妨げる抗生物質を分泌し、曼割病などのキュウリの連作障害を抑える働きをする。

例:トマトと落花生

落花生の根に共生する菌根菌が、土壌のリン酸や鉄分などのミネラルを吸収しやすくし、トマトに供給する。この結果、トマトの抵抗力が増し、病害虫に強くなる。

    野菜の臭い成分で、害虫を防ぐ

例:ブロッコリーとレタス

ブロッコリーはモンシロチョウの幼虫が付く事が多い。この側にモンシロチョウが嫌いなレタスを植えると、レタスの微量な香り成分を嗅いでその一角を避ける。

    相性のいい組み合わせ

ナス科×マメ科

ナス科×ネギ属

ナス科 ナス        アブラナ科 キャベツ     ネギ属 ナガネギ

    トマト             ハクサイ                  ニラ

    ジャガイモ           ダイコン                  ニンニク

    ピーマン                        コマツナ

マメ科 エダマメ                        カブ

    インゲン

ソラマメ

ラッカセイ

アブラナ科×セリ科

アブラナ科×キク科

セリ科 ニンジン                キク科 レタス

    セロリ                            シュンギク

マメ科×セリ科

ウリ科×ネギ属

ウリ科 キュリ

    カボチャ

    スイカ

    メロン

    相性の悪い組み合わせ

マメ科×セリ科

ナス科×アブラナ科

アブラナ科×ネギ属

セリ科 ニンジン

    セロリ

    植え方

間作(間に植える)、混作(まぜこぜに植える)、輪作(コンパニオンプランツの後に目的の作物を植える)などの方法がある。

    バンカープランツ

Bunkerとは、辞書で調べると、鉄筋コンクリートの簡易陣地、航空機を敵の攻撃から守る格納庫という意味らしい。バンカープランツは、畑の周囲に害虫の天敵が住みやすい植物を植えて防除に役立てようというものである。植物同士の共栄関係とはいえないが、間接的によい効果を与えているので、コンパニオンプランツと考えていいのではないか。

例:エンバクを白菜の畝の側に列状に植える

エンバクに集まってくるクモやクサカゲロウが白菜につく害虫の天敵になってくれる。

また、エンバクは緑肥として利用できる、風除けとなる、などの利点もある。

郷組でのコンパニオンプランツ

今年から郷組では初のコンパニオンプランツ栽培を始める事になり  

ナス×ツルナシインゲン

キュウリ×長ネギ

玉葱×カボチャ

エダマメ×サツマイモ

などの組み合わせでスタートした。

当面は一般野菜だけに絞り、ハーブ関係は利用しない。